芸術の森野外美術館

1.事前準備
 芸術の森の ホームページ で車イス対応トイレが野外美術館入口のある芸術の森センターにあることを確認しました。

  

2.美術館まで
 真駒内から国道45号を南下し町並みの途絶える少し手前右側に美術館の入口があります。公園に向かうと料金ゲートがあり、係員が第2駐車場への道順を教えてくれます。 駐車場から芸術の森センターへ向かい、その1階で入場券を求める際障害者手帳を提示すると無料です。
3.芸術の森野外美術館
 車イス使用者の順路が一般用と別で、芸術の森センター2階出入口の近くからです。障害者用出入口の鍵を開けに、入場券売り場の係員が誘導してくれました。 野外美術館が山すそに広がるので、車イスでの観賞の観点で3つに分けられます。
 まず、単独でも安全に廻れる区画で、下図の車イス出入口から佐藤忠良記念子どもアトリエとの間の薄茶色に塗った通路沿いです。
 次に、慣れた支援者と一緒なら廻れる区画で、薄赤で塗った以外の通路です。 その勾配と向きを色つき矢印で示しましたが、最大勾配が20%程まであるので介助慣れした人の同行が必要です。
 最後に、安全上車イスでの観賞に適さない区域で薄赤に塗った区域です。
4.付帯設備
 休憩所が芸術の森センターと佐藤忠良記念子どもアトリエにあります。
 野外美術館の出入口にある芸術の森センター1階と館内中央部にある佐藤忠良記念子どもアトリエに車イス対応トイレがあります。
5.公共交通機関によるアクセス
 地下鉄の最寄り駅が南北線 真駒内駅 です。芸術の森ホームページの アクセス案内 によると、真駒内駅からバスの運行があります。調査した日に運行していたバスが低床仕様でした。

6.コメント
 この美術館の野外展示に森を残し、斜面を活用する意図がうかがわれます。そこで、車イスでの観賞の地形的な制約も一定程度理解します。 ただ、条件付で観賞できる順路を設定し、料金的な配慮があるのに、それを周知しないことがとても残念です。
 車イスで訪れられる施設は人為環境の場所がほとんどですが、本美術館は人為環境と自然環境との混合です。 その分厳しい活動環境もありますが、他の施設で味わいがたい時間と空間を楽しめます。